【PS】レジェンドオブドラグーン 全般 2016年12月26日 レジェンドオブドラグーン アーカイブスでPSP・PS3でもプレイ可能。 スーパーグラフィックRPGという宣伝だったけど、このゲームの売りはそこじゃないだろうと思う。 そしてFF慣れしてる私は当時でもそんなに「うおー、綺麗!」とまでは感じなかった。 ムービーは確かに美しいんだけど、イベントシーンなんかはあくまでも“悪くない”くらい。 商業都市ロアンのごちゃっとした雰囲気とか、風景グラフィックはいい感じ。 一番の特徴は戦闘のアディショナルシステム。 今なら「シャドウハーツのジャッジメントリングみたいなやつだよ」と説明もしやすいな。 必須科目なのでこれが肌に合わない人はまずプレイしない方がいい。 反射神経ダメダメでアクションゲームの才能皆無の私でもクリアは普通にできますけどね。 難易度的なことよりも、常に集中と緊張を求められる戦闘にストレスが溜まらないか、という問題。 レベルを上げておけば殴ってるだけで勝てる、というゲームではない。 必ずプレイヤースキルが必要になる。 もう一つ、持てるアイテムの少なさも特徴だ。 これも序盤で投げ出す原因になり得る。 そして回復アイテムをまとめられないので本当に手荷物程度しか所持できない。 ある意味ではリアルですよね。 予備の甲冑一式と複数種の薬草×99個と攻撃アイテム×99個とそれから~~なんて旅に持って行けるわけもないのだし。 ただ、多くを持ち歩けないのは“そんなに必要ないから”でもある。 ドラグーン化が戦闘の基本なので消費アイテムが必要になる場面はあまりないんだよね。 この辺りのバランスはとても優れているんだけど、きっちり詰めすぎてて厳しい。 不要な物を持ち歩く余裕は本当にない。だからこそ、取捨選択も考えないといけない。 レジェンドオブドラグーンは防御行動でHPが回復する。 基本的にアイテムを使わなくても自然回復で対応できるようになっている。 ある程度アディショナルを使えるのは当然として、この戦闘の組み立て方が理解できないとゲームを続行するのは難しいだろう。 ゲームデザインがしっかりしているので、それに従ったプレイスタイルでないと進められないということでもある。 前述の通りバランスは整っているので、ハマればこの制限が楽しいんだけど。 鍛えまくって戦闘が楽になりすぎるということもなく、最初から最後までテンションで遊べるのが素晴らしい。 ストーリーは設定がちょっとややこしいけど王道で熱い展開。 主人公の故郷の村“ニート”は今見ると笑ってしまうかもしれない。 4枚組で徐々に謎が明かされていく構成もきっちりしている。 一人を除き、無闇な人死にを出して強引に感動させる手法もない。 ちゃんとストーリーで熱中させてくれる。 でもDisc1の最後だけは、なぜそのシーンが必要だったのか今でも分からない。 無難に退場させるためでしかなかったんだろうか。 敵キャラも“本当は悪人じゃなかった”みたいな感じで、すごく腑に落ちないんだよ。 関連イベントで感動もあるけど悲しすぎる。今でもやりきれない。 当時、自分の周りではクソゲー扱いする人が多くて残念だった。 まあ“合わない”からって思考停止で“クソゲー”と言い切る人はどこにでもいるけどね。 かなり硬派なゲームで人を選ぶのは確かだけど、丁寧に作り込まれた良作です。 ブログ投票→ [0回]PR